business

ビジネス情報

食品・化学・薬品・化粧品:岸部 靖/岩瀬コスファ・ヨーロッパS.A.S.

 2019年化粧品業界の見通し

 

新年明けましておめでとうございます。Iwase Cosfa Europeの岸部です。

日頃よりCCIJFの活動にご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

私のような若輩者が偉そうに語る内容ではないのですが、私見にお付き合いいただければ幸いです。

Euromonitorの調べでは、世界のbeauty and personal care市場は全体でUSD464.8 billionあり、スキンケアUSD124.4 billion, ヘアケアUSD75.1 billion、メイキャップUSD66.0 billion、香水USD49.4 billion、その他USD149.9 billionとなっています。

過去5年間は約5%の成長率を維持しており、世界的に見れば好調なマーケットだと言われていますが、地域別セグメントで見てみると西ヨーロッパでは成長率は低く、ラテンアメリカではインフレによる影響で減少傾向にありました。

注目される商品としましては、高級化粧品があります。2022年までの予想では一個当たりの商品金額が現在より10%以上高い金額設定が予想されています。現在、北米での高級化粧品のベストスコープは1個当たり85ドルを意識しており、更なる価格の上昇が見込めます。また、高級化粧品の世界的市場としては60%が北米と中国に集中しています。将来はUSD67 billionまでマーケットが拡大すると言われていますが、化粧品という分野では必ずしも高価で機能性があれば売れるという訳ではなく、ブランド、イメージ、マーケティングクレーム、機能性等、様々な要因が考えられます。

世界市場としては、スキンケア分野で31%の成長が5年後までに見込まれています。最も大きな成長性がある市場はアジアです。メイキャップ分野での成長率は20%とスキンケアと比べると低い数字となっていますが、引き続き好調を維持しています。前述したアジア市場は勿論ですが、ラテンアメリカも高い成長性がある市場と言われています。アジアにフォーカスしてみると、世界の市場成長のエンジンと言われる伸びを示しており、予想では数年後には約半分の売上を世界市場の中で生み出すといわれています。日本市場も好調を維持しており、中国やその他のアジアパシフィックからの観光客需要、越境EC等の影響で各社今までにない成長となっています。アジアに次いで市場の成長性が高い国となっているのがブラジル、インドです。インドにおいてはは将来世界で5位の市場になると予想されています。

*国別市場ランキング予想

2017年:1位US、2位中国、3位日本、4位ブラジル、5位英国、

2022年:1位US、2位中国、3位ブラジル、4位日本、5位インド

販売方法にも変化がおきています。今までは百貨店、専門店、ドラッグストア等での販売が主流だった化粧品ですが、専門店はより専門的にシフトし、インターネットでの売買によるEコマースの一般化が進み、この分野で高い販売実績が上がってきています。世界第一位の売上を誇るL'Oréal社の売上は既に20%がEコマースによるものとなっています。

企業別売上を見てみると過去5年間で超大型買収は無く、世界企業ランキングは変わっていません。

*企業別売上高ランキング

1位L'Oréal、2位P&G、3位Unilever、4位Colgate、5位Coty、6位Estée Lauder、7位Johnson and Johnson、8位Beiersdorf、9位Shiseido、10位Kao

時代は急速に変化しており、beauty and personal care市場では今まで美白、アンチエイジング、保湿等、機能性にフォーカスが置かれていましたが、今後は下記のようなキーワードが注目されると予想しています。

Agility:俊敏性、市場への早急な対応

Healthy:ライフスタイルにおいての健康を維持する

Ethical Living:商品に使用される原材料や販売企業の社会貢献性

Connected:使用するユーザーのニーズを個々に吸い上げ対応

Premiumisation:一般製品との差別化

商売としてモノをつくり、そのモノを売上、利益を得る構図は変わっていませんが、その利益を今まで投資していた経営資源と同様にESG(環境Environment、社会Social、ガバナンスGovernance)に投資する事が化粧品企業のブランド力に代わっていく時代に突入していくと個人的に感じています。

kawaraban260 100
kaiin260 100

amehosu bannar260 100 03

会員用ログイン

サイト内検索