今週のフランス

法務省、刑事施設の各居室に固定電話を設置へ

仏法務省は、178ヵ所の刑事施設(刑務所、拘置所)のほぼすべての居室に固定電話機を設置することを決めた。電話機の設置・保守にかかる費用は通信事業者が負担し、通話料金は収容者が負担する。3年間で5万台を超える電話機が設置され、当局によりあらかじめ認められた通話先に電話することが可能となる。

モンメディ刑務所(ムーズ県)で2016年夏に開始されたテストを経て、この措置を全国的に導入することが決まった。現在は、特定の場所に設置された電話機が収容者向けに提供されているが、その数は少なく、通話できる時間帯も限られている。各居室に設置することで、通話できる時間帯が広がり、家族との繋がりが維持され、自殺防止にも効果があると期待される。ただし通話内容は録音され、監視される。モンメディ刑務所では、各居室への固定電話の設置と並行して、刑務所内で収容者らが隠し持っている携帯電話の数も31%の大幅減を記録する効果があった。

なお、刑事施設内で2016年に押収された携帯及び関連品(SIMカードや充電器)は3万3000点を超えた。2017年には上半期だけで1万9000点が押収されており、通年では前年を上回る見通しとなっている。施設には、携帯電波の妨害機器も設置されているが、老朽化しており、効果が低いという。法務省は、年間1500万ユーロの費用を投じて、携帯使用不可を徹底するための投資を行う予定。(「日刊メディアダイジェスト」1月4日より転載)

 

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