1, avenue de Friedland - 75008 Paris
電話 01 45 63 27 42 ファックス 01 45 61 08 62
 
コラム
バックナンバー
 
会社概要
設立 
1984年
従業員数
20名
住所
171, avenue Charles de Gaulle, Neuilly-sur-Seine 92200

業務内容
経営コンサルティング(研究開発、生産、ロジスティクス、販売、サービス、間接業務等の診断、問題・課題抽出、解決策の策定と実行、チェンジマネジメントをお客様と一緒に実践いたします)

ホームページ
フランス;http://www.jmaconsultants.fr
日本;http://www.jmac.co.jp
グローバル;http://www.jmacglobal.com
 
代表者紹介
氏名
泉本 保彦
出身地
大阪府他
在仏年数
1年半(2009年5月現在)
経歴
1984年慶應義塾大学商学部卒業
1996年英国ロンドン大学経営大学院博士課程単位取得
自動車メーカー、英国系、米国系コンサルティングファームを経て2004年(株)日本能率協会コンサルティングに入社

 

 前ページに戻る

 

 
  日本能率協会コンサルティング フランス法人
JMA Consultants Paris
 

泉本 保彦


インタビュー
 

フランス・コンサルティング業界の今
―経済危機に直面したフランス企業のリアクション―

日本能率協会コンサルティングは、1942年に設立された社団法人日本能率協会の流れを汲む、日本最古のコンサルティングファームです。我社初の海外拠点としてフランス法人JMAC Parisが設立されて、今年で25周年を迎えます。

JMAC Parisでは、R&D、生産、ロジスティクス、アフターセールス、オフィスワークのプロセス革新を通じて、現場とトップマネジメントをつなぐ懸け橋となってまいりました。従業員数20名弱の弊社は、私が唯一の日本人で、他は全てフランス人という陣容で、お客様の90%以上はフランスもしくはヨーロッパ企業という、現地に根差したコンサルティングファームです。

2008年の後半以降、世界経済の変調故か、いくつかの変化が私たちのマーケットにおいて見られるようになりました。その変化は3点に集約することができるのですが、それらは私たちのコンサルティングサービスの内容というより、むしろ私たちがお客さまと一緒になって取組んでいる課題であると申し上げることができましょう。

1. 部門の壁の破壊Destroy barrier of departments or sections
現在、どの企業もコスト削減に真剣に取組んでおられます。コスト削減はトップマネジメントの最重要課題の一つであり、また業務には単一部門内で完結するものは殆どありませんから、他部門を巻き込むということが不可欠となります。工場で生産性を向上させようとすると、製品群の数が多過ぎはしないだろうかと考えることがあるかと思います。また、在庫水準の高さに驚いたとき、需要予測は上手く行っているのだろうかと思われることもありましょう。昨日までは部門外と考えておられた人たちが、今日は仲間になっているということが頻繁に起こっています。これはJoseph Schumpeter が創造的破壊と呼んだことの一部なのかも知れません。

2. 持続力ある成長の追求Pursue sustainable growth rather than quick recovery
多くの企業が、売上や利益予測の下方修正を余儀なくされています。日本では、長年溜まった悪しき物を徹底的に取除くときに「膿を出す」と言いますが、今多くの企業で膿出し作業が進んでいると我々は見ています。これらの企業では、業績の急回復を望むのではなく、問題の原因を徹底的に追及し、抜本的な解決方法を模索しています。トヨタ・ウェイを著したJeffrey Likerは、問題に向き合い、原因を追及し、解決策を策定することに前向きになることで、組織は成長すると述べています。長い道のりですが、変化はもう始まっています。

3. 組織力の増強Enhance organisational capability
最近になって、私は近所のフランス人に時々「お仕事で経済危機の影響はありませんか?」と聞かれるようになりました。以前はパリで同じアパルトマンの住人からこのような質問を受けることはありませんでした。近所の人に限らず、フランス人はこの度の経済危機を憂えています。企業においては、従業員は今直面する問題に恐怖すら感じています。このようなとき、人はロジックだけで動くでしょうか。私はそうは思いません。だから、多くの企業において、積極的傾聴、称賛、ファシリテーションと言った右脳アプローチをミーティングやワークショップで活用する例が増えています。組織や個人の持てる力を最大限発揮してもらうように、Carl Rogersというアメリカの臨床心理学者の提唱する積極的傾聴というビヘイビアーを、工場、研究所(ラボ)、オフィスに導入する例が増えています。

これら3つのトレンドは、企業自らが、やりたい、あるいはやるべきであると考え、実行したものです。ここには意思(WILL)があります。だから私は素晴らしいと思います。意思のあるところにこそ戦略は執行(execute)されますから。JMACはいつもお客様と意思を共有しています。だからお客様から選ばれているのだと思います。

2009年5月14日付け