倒産のアルデバラン、清算が決定
パリ商事裁判所は2日、ヒューマノイドロボットを開発・製造のアルデバランの清算を決定した。
買収提案を不十分と判断し、清算を決めた。
アルデバランは2005年に設立。2012年から2022年までソフトバンク傘下となり、ナオ(Nao)などのヒューマノイドロボットで成功を収めた。
ソフトバンクは2022年に過半数資本を独URG(United Robotics Group)に売却したが、それ以来でアルデバランの資金繰りは悪化し、経営は行き詰まった。
去る1月に民事再生手続きを申請、2月には会社更生法の適用下に入り、買収者を探していた。
カナダの実業家とフランスの実業家の2人がそれぞれ買収提案を提出したが、裁判所はいずれも不十分と判断し、清算を決めた。
アルデバランの従業員数は、2019年には400人程度にまで上っていたが、現在は106人まで減っている。
うち4分の3はエンジニアら開発スタッフとなっている。
アルデバランの負債は6000万ユーロを超えており、今後は管財人による主要資産である特許の売却が焦点となる。
