CCIJF – 在仏日本商工会議所

公的債務残高、過去最高記録を再び更新

INSEE統計によると、3月末時点の公的債務残高3兆3458億ユーロとなり、3ヵ月間で405億ユーロ増加した。
過去最高記録を再び更新した。対GDP比では114%となり、3ヵ月前の113.2%から0.8ポイント上昇した。
政府が欧州委員会に提出した中期予算計画によると、公的債務残高の対GDP比は2025年末には116.2%まで上昇。
その後も上昇を続けて、2027年末に118.1%でピークを迎える。
その後、2028年から2029年にかけてわずかな低下を記録する見込みだが、これは財政健全化努力の成功を前提としており、低下が実現するかは確実とはいえない。
国債費は2025年に530億ユーロとなる見込みで、これは前年比で85億ユーロの増加に相当する。
金利上昇の影響が遅れて浸透する形で、国債費は増大を続ける見通しであり、バイルー首相も去る4月の時点で、2029年には1000億ユーロに達すると認めていた。
これと関連して、政府は6月26日に、2025年予算中で30億ユーロの追加凍結を実施すると予告した。
財政赤字の対GDP比を5.4%に抑制するとの目標を達成するため必要な措置として予告した。
前日には、ボートラン保健相が社会保障会計で17億ユーロの節減を実施すると予告しており、合計で50億ユーロ近くの追加節減措置が実行されることになる。