CCIJF – 在仏日本商工会議所

BHVメンズ館、実業家のニエル氏が買収

日刊紙ルフィガロによると、大物実業家グザビエ・ニエル氏は、パリの老舗百貨店BHVのメンズ館の建物を買収することを決めた。
売り場面積は8500平方メートル、推定買収額は5000万ユーロ。
ゲーミングのアミューズメント館に改装する計画だという。
ニエル氏は改装計画について確認していない。
BHVは1856年創業の老舗百貨店で、その後、百貨店大手ギャラリーラファイエットの傘下に入っていた。
閉店の危機に直面していたが、2023年末に、SGM社が商号と営業権を買収し、事業を継続していた。
SGM社は建物も買収する方向で準備を進めてきたが、資金難もあり実現が遅れていた。
SGMは当初より、メンズ館は事業を打ち切って譲渡する計画で、ニエル氏が上流から買収するのは、SGMにとっては援護射撃となる。
SGMは、1年後にメンズ館を閉館するまで、ニエル氏から建物を借りて営業を続ける。
BHV本館の価格は推定で3億ユーロに上る。
SGMは、バンクデテリトワール(政府系金融機関CDC傘下)の協力を得て買収する方向で独占交渉を6月時点で開始した。
BHVは年間売上高が2億7000万ユーロ程度。
SGMは事業構成の見直しを通じたてこ入れを進めている。