CCIJF – 在仏日本商工会議所

高速道路A69建設計画:反対派による抗議行動、治安部隊との衝突も

トゥールーズとカストル間を結ぶ高速道路A69の建設に反対する環境派による抗議行動が6月5日に計画沿線で行われた。
治安部隊とデモ隊が衝突する場面もあった。
建設計画に対する異議申し立ての訴訟では、行政地裁がいったん、環境破壊を正当化する公益性が計画に認められないとの理由を挙げて建設許可を無効にする判決を下したが、控訴審において、無効化決定を一時差し止め、本件審理が終了するまで建設続行を認める決定が出されるという紆余曲折を辿っている。
5日には、計画沿線に位置するスコポン城館の所有者が、環境NGO「大地の蜂起」が主催する「イベント」を受け入れ、敷地内には1000人から2000人程度が集まったが、この際に、参加者らに対して、敷地外に出て抗議行動を展開するよう呼びかけがなされた。
当局は前もって抗議行動を禁止しており、2000人程度の警官隊を動員して警戒に当たっていたが、建設現場などに向かった活動家らと衝突する場面もあった。
この顛末について、マクロン大統領は、治安部隊の対応を支持するコメントを発表。ル
タイヨー内相や極右RNのバルデラ党首などは、さらに踏み込んで、極左系の暴力的分子を糾弾するコメントを発表している。