CCIJF – 在仏日本商工会議所

ユービーアイソフト、業績下方修正で株価急落

仏ゲームソフト大手ユービーアイソフトの株価が1月22日に39.83%の大幅安を記録した。
前日に発表された業績下方修正が嫌気された。
1日の下落幅としては同社最大記録を更新。
時価総額は5億3700万ユーロまで下がり、2012年以来で最低となった。
ピーク時だった2018年7月に比べると実に95%の低下を記録した。
同社は21日に6タイトルの開発を中止すると発表。
数週間後に発売予定だった「プリンス・オブ・ペルシャ」のリメイク「The Sands of Time」もこの中に含まれる。同社は開発のリソースを7タイトルに集中させると発表し、開発中止に絡んで6億5000万ユーロの減損処理を行うと予告した。
これに伴い、2026年3月期の業績見通しは、売上高が15億ユーロ(従来予測比で3億3000万ユーロ減)に対して10億ユーロの最終損(非IFRS)に下方修正された。
これまでは損益均衡が予想されていた。
同社はさらに、向こう2年間で2億ユーロのコスト削減を追加実施すると発表。
経営立て直しを期して2023年3月期より着手したコスト節減プログラムの第3次にして最後の実施となり、累積の固定費用削減は5億ユーロ程度と説明。
同社では、リモート就労見直しなどを巡り2024年10月にはストが行われるなど、労使関係は現在も波乱含みで、追加節減で再び対立が厳しくなるのは避けられない。
社内では、既に完成している「プリンス・オブ・ペルシャ」のリリースを直前になり取りやめるのは筋が通らないとの不満の声が噴出。
そんなに出来が悪いというなら、とっくに開発をやめていたはずであり、ここでリリースをやめれば収支が悪化するのは当然だとして、収支悪化を理由に人員削減を進めるのが経営陣の狙いではないかと疑う声も聞かれる。