レアアース不要の永久電池を開発のHit Mag、160万ユーロを調達
仏Hit Magはレアアースを用いない永久磁石を製造する技術を開発している。
このほど160万ユーロを調達し、2027年までの事業継続の足場を固めた。
Hit Magは、CNRS(仏国立科学研究センター)とブルターニュ・オクシダンタル大学の共同ラボであるLab-STICC発のベンチャー企業。同ラボで2015年にジャンリュック・マテイ研究員が無線電波の研究の過程で偶然に、磁力を帯びた新材料を製作したことが出発点となった。
アントワーヌ・オエズ研究員が形成の過程を解明し、再現に成功したことで、応用化の展望が開けた。
両氏はHit Magの共同経営者となっている。
2024年には、地元の技術移転機関(SATT)であるウエスト・バロリザシオンの支援を得て、家電向けモーター用の永久磁石の製作に乗り出した。同社が特許を取得した技術は磁束密度の高い磁石を得ることが可能で、風力発電機、電気自動車、ロボット工学向けの永久磁石の製作にも向いている。
同社は2027年までに、実験室で実証済みのこの技術を産業ベースに乗せて製品化を実現することを目指す。
永久磁石の市場規模な300億ドルと推定されており、全般的な電化の動きの中で需要は高まっている。
中国が圧倒的に強いレアアースに依存しない代替磁石の製作技術を確保できれば、産業面の主権の確立に大きく貢献する。
2027年以降には量産工場を整備するフェーズに入ることになり、そのために新たな資金調達の準備も進める。
