CCIJF – 在仏日本商工会議所

仏経済成長率、7-9月期に3.0%(前の期比)

10月29日発表のINSEE統計によると、フランスの経済成長率は7-9月期に前の期比で3.0%となり、前の期の1.3%から顕著に加速した。GDPは、危機前の2019年10-12月期と比べて0.1%低いのみという水準まで回復した。

経済成長率への貢献を見ると、内需(在庫変動除く)が3.3ポイントのプラス貢献をしたのが目立った。前の期の1.5ポイントのプラス貢献から大きく拡大した。半面、在庫変動は0.9ポイントのマイナス貢献となった。外需は0.6ポイントのプラス貢献となり、前の期までのマイナス貢献(前の期はマイナス0.2ポイント)からプラス貢献に転じた。

項目別では、個人消費支出が前の期で5.0%の大幅増を記録(前の期は1.3%増)。固定資本形成は0.1%の減少(前の期には2.5%増)と、ほぼ前の期並みにとどまった。輸出は2.3%の増加を記録(前の期は1.2%増)。輸入は0.1%の減少(前の期は1.7%増)と、わずかながら後退した。

10-12月期の経済成長率がゼロであると仮定した場合の2021年通年の経済成長率は6.6%と極めて高い水準になる。前年の8.0%のマイナス成長に対して、回復の足取りが堅調であることを改めて印象付けた。