カルフールとコオペラティブU、購買共同化で合意
仏食品小売大手カルフールとコオペラティブUがこのほど、欧州レベルでの購買で協力することを決めた。
アライアンス「コンコルディス」を結成し、食品・日用品等の大手メーカー50社からの仕入れを共同化する。
交渉力の強化が期待できる。
2026年に向けての仕入れ交渉から協力を開始し、ひとまず6年の期限で協力する。
食品小売業として、カルフールは仏2位、コオペラティブUは4位。購買面での国内シェアは、コンコルディスが34.1%でトップとなり、Aura Retail(第3位のアンテルマルシェがオーシャン及びカジノと結成)の29.3%、Eurelec(最大手のEルクレール)の24.6%を上回り、トップに躍り出る。ただし、その年間購買規模は950億ユーロで、欧州レベルでみると、Everest-Epic(Aura Retailが独EdekaやオランダのJumbo及びPicnicと結成)の1900億ユーロ、Eurelec-Copernic(Eurelecが独Rewe、ベルギー・オランダのAhold Delhaizeと結成)の1500億ユーロに及ばない。
コンコルディスは欧州レベルでの提携先を探し、追い上げを狙う方針。
カルフールとコオペラティブUは、2018年から2022年にかけて購買を共同化していたが、袂を分かったという経緯がある。
コオペラティブUはその後、Everest-Epicと協力したが、それを解消してカルフールとの協力に戻った。
カルフールは2022年以来、単独で購買を行ってきたが、コオペラティブUと撚りを戻したのを起点に、欧州同業の糾合を図る。
