パリ北郊ビルパント拘置所で偽警官による脱獄事件、20歳の強盗犯が行方不明
パリ北郊に位置するビルパント拘置所で3月7日、収監中だったイリャス・ケルブッシュ被疑者(20歳)が脱獄した。仲間が警察官に扮して拘置所に来て、取り調べのための身柄移送と偽り連れ出した。
施設側が虚偽であることに気づいたのは9日になってからで、大胆な手口と共に、施設側の対応の拙劣さも際立った。
事件は7日午後に発生。
警察官に扮した2人組が拘置所に姿を現し、検察官による身柄移送の命令書を提出し、ケルブッシュ被疑者を連れ出した。
この種の手続きは拘置所と被疑者・被告人の場合にはごく頻繁に行われるため、施設側は疑問を抱かなかった。
書類もそれらしく偽造されていた。
取り調べの際の勾留期限(48時間)が切れた2日後の9日になり、戻って来ないことから脱獄の事実に施設側は気が付いた。それでようやく捜索と捜査が開始された。
ケルブッシュ被告人(通称「ガニート」)は、著名人を狙った押し入り強盗で名前を知られた犯罪者で、14歳の頃から警察の常連だった。
数件の禁固刑を言い渡されており、そのほかに一連の事件の被疑者として追及を受けていた。
なお、脱獄を助けた偽警官2人組は、8日中に別件で偶然に逮捕された。
偽の警察官のバッジなどを所有していたのが職質時に見つかり、逮捕された。
ケルブッシュ被告人の足取りは11日時点ではまだ掴めていない。
