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統一市町村議会選挙、22日に決選投票:パリではダティ候補が挽回の目も

3月22日に決選投票を迎える統一市町村議会選挙で、投票に向けた候補リストの見直しが17日に締め切られた。
市町村議会選挙は比例代表制で争われ、候補者リストが投票の対象となるが、第1回投票において一定の得票率を達成したリストの間では、リストを統合することが認められる。
リストを取り下げて支持者らに特定候補への投票を呼びかけることもできる。
こうした協力がどうなるかが最終的な選挙結果を左右する要因になりうる。
パリでは、ルネサンス(マクロン大統領派)のブルナゼル筆頭候補が退き、同氏が率いていた候補リストはダティ前文化相(共和党)が率いる候補リストに合流した。
ダティ候補の得票率は25%強で、トップのグレゴワール候補(社会党)に12ポイント以上の差をつけられていたが、差を縮める道が開けた。
それ以上に、極右ルコンケットのクナフォ候補(10.40%)が、「左翼を阻止する」よう呼びかけて自らのリストを取り下げたことで、右翼の有権者層がダティ候補の支持に動く可能性が出た。
対する左派は、左翼LFI(不服従のフランス)のシキルー候補(11.72%)がリストを維持することを決め、分裂の中で決選投票にもつれ込んだ。
ダティ候補の追い上げがどの程度になるかが注目される。
マルセイユでは、社会党の現職ペイヤン市長(36.70%)が極右RNのリスト(35.02%)と僅差で争い、極右勝利の可能性も出ている。
ペイヤン市長は左翼LFIとの協力を拒否。
ただし、LFIのドロギュ候補が、RN阻止を掲げて立候補取り下げを決めたことで、再選の展望が開けた。
共和党のバサル候補(12.41%)が立候補を維持したことも、票が割れてRNのアリジオ候補にとって不利に働く可能性がある。
ボルドーでは、デセルティーヌ候補が退いたことで、環境派現職のユルミク市長と、マクロン政権で閣僚を務めたカズナーブ候補の一騎打ちとなった。
デセルティーヌ候補はカズナーブ候補への投票を呼びかけており、僅差でトップだったユルミク市長が逆転負けする可能性が高まった。
ストラスブールでは、環境派現職のバルセギアン市長が左翼LFIとのリスト統合で合意。
対する社会党のトロットマン候補(元市長)は右派オリゾン及びルネサンスとの協力を決めた。
単純計算だと両陣営の支持率はほぼ拮抗する。
共和党のベテル候補との三つ巴戦となった。
トゥールーズでは、現職ムーダン市長(保守)が得票率37.23%でトップとなり、LFIのピクマル候補(下院議員)が27.56%、社会党など左派のブリアンソン候補が24.99%で続いていた。ブリアンソン候補はLFIリストに合流することを決定し、形勢が逆転した。
社会党は、党としてはLFIとの協力を拒否していたが、トゥールーズのように自治体によっては協力を選択するところもあり、右派勢力は社会党の対応を批判している。