ANSES、食品による人体のカドミウム汚染に警鐘
ANSES(食品環境労働衛生安全庁)は3月24日、人体のカドミウム汚染に関する報告書を公表した。
食品を通じたカドミウムの蓄積に警鐘を鳴らす内容となった。
カドミウム汚染は専らリン酸肥料に由来している。
リン酸肥料の原料となる鉱石に含まれているカドミウムが農地に蓄積してゆき、これが農地より産出される食品を汚染する。
リン酸肥料のカドミウム含有率を引き下げるべきだとする議論は以前から提起されているが、ANSESは今回、人体におけるカドミウム蓄積の現状と経路について把握と分析を試みた。
人体によるカドミウム摂取の経路は、食品、水、空気、粉塵、土壌、化粧品、喫煙など様々なものが考えられるが、ANSESによると、非喫煙者の場合で、最大98%が食品由来となっており、食品の役割が最も大きい。
一部の食品では10年間でカドミウム含有率が23%の増加を記録。A
NSESによると、シリアル、パン、ビスケット類、パスタ、米、一部の野菜、じゃがいもなどでカドミウム汚染は高めだという。
それに比べて豆類では汚染が低い。
海藻もカドミウムを含む重金属を捉え込みやすく、含有率が高いという。
ANSESは、海藻のカドミウム含有率の基準をできるだけ低く設定よう勧告している。
カドミウムは体外に排出されにくく、半減するのに10-30年かかるという。
