CCIJF – 在仏日本商工会議所

黒崎愛海さん殺害事件:やり直し控訴審でセペダ被告人に終身刑判決

日本人留学生の黒崎愛海さんがフランスで殺害された事件の裁判で、ローヌ県重罪院(リヨン)は3月26日、ニコラ・セペダ被告人(35歳)に終身刑を言い渡した。
求刑の禁固30年より厳しい判決を下した。
被告人の弁護団は判決を不服として上告すると予告した。
セペダ被告人は2016年12月、かつての交際相手だった黒崎愛海さん(事件当時21歳)を留学先の仏ブザンソン市まで追いかけて、黒崎さんを学生寮内で殺害した容疑で起訴された。
遺体は発見されていないが、今回の裁判でも、裁判所は殺害の事実関係をすべて認め、求刑より厳しい判決を言い渡した。
この事件で被告人は禁固28年の有罪判決を受けており、既に最高裁まで争われた。
最高裁は、控訴審において、検察側が裁判の際に提出した資料の中に、被告人に開示されていないものが含まれていたとする弁護側の主張を一部認めて、その点を改めて控訴審をやり直すよう命じる判決を下していた。
今回のやり直し控訴審では、既に下された有罪判決と検察側求刑のいずれよりも重い量刑となり、被告人にとって厳しい判決となった。
なお、フランスでは、最高刑が一定以上の重大な犯罪は「重罪院」と呼ばれる裁判所にて裁かれることになっており、重罪院では以前から裁判員制度の下で審理がなされる規定となっている。