CCIJF – 在仏日本商工会議所

西澤 宏章 在仏日本商工会議所 会頭

在仏日本商工会議所会員の皆様

新年明けましておめでとうございます。

2023年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

はじめに、会員企業の皆様には、会議所活動への多大なご協力をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。また、日頃より格別のご支援を賜りました在フランス日本国大使館をはじめとする日仏関係各機関の皆様方に、会議所を代表して心より御礼を申し上げます。

さて、ウィズコロナ・アフターコロナの生活が徐々に浸透し、日仏両国の入国緩和も進んでいる一方で、ウクライナ情勢、エネルギーや原材料の価格の高騰によるインフレの加速、半導体やコンテナの不足、物流の混乱等、先行きが見通しづらい状況が続き、我々を取り巻く環境はまだまだ厳しい状況にあります。そのような中、当会議所は感染拡大防止に努め、オンラインを駆使しながらハイブリッド形式による会議運営やセミナー・親睦イベントを実施し、5月には新年度名刺交換会(130名参加)を開催する等、徐々にリアルのイベントも再開してまいりました。Face to Faceのコミュニケーションを重視する一方で、遠隔地からの参加促進、効率的な運営等、創意工夫しながら有意義な活動に向けて取り組んでいます。具体的には新年度がスタートした昨年4月以降、4月-12月の8ヵ月間で、実務セミナー及び各種セミナー、無料法律/税務相談を18回、会員親睦や地方視察・交流イベントを6回、また、理事会や各委員会の定例会が合計40回開催されました。

とりわけ、昨年に続き「Club Japon 2022」においては、いまだ改善に至っていない「治安・安全」「行政手続き・法制度」「労働・雇用環境」の具体的な事項の善処に向けて、ビジネスフランスにて関係当局との調整をいただくよう強く申し入れ、「要望書」として取り纏め、提出いたしました。また、「オクシタ二ー州日本週間(11月25日から12月2日)」では、オクシタニー州経済公社AD’OCCと連携して「ジェンビア水素ギガファクトリーとポール・ラ・ヌーヴェル再生エネルギー関連施設の視察イベント」を開催し、知見を高めるだけでなく現地との交流を深めることで、新たなビジネスへと繋げていく地方視察を実施いたしました。

これら多方面にわたる活動を行うことができましたのも、ひとえに会員各位の当会議所活動に対する深いご理解とご尽力の賜物と心より感謝申し上げます。今年はいよいよ、ラグビーワールドカップがフランスで開催されます。そして2024年のパリオリンピック・パラリンピック、2025年の大阪・関西万博と日仏における経済・文化交流が一層発展するビッグイベントが毎年続いていきます。この絶好の機会を活かして成長の礎を築き、両国の交流の絆を年々太く長いものへと繋げていければと思います。

今年、在仏日本商工会議所は創立60周年を迎えます。これまで、会員の皆様、在仏の本邦政府公館や本邦政府関係機関、フランスの公的機関や民間企業等の皆様方の温かいご支援、ご鞭撻を賜りましたことに、厚く御礼を申し上げます。創立当初より、この地に集う本邦企業が互いに手を携え、ビジネスと生活の両面でより良い環境をつくることを目的として活動してきました。改めて会議所の原点と本来の役割を思い起こし、会員の皆様、関係各所と連携を密にして力を合わせて課題を解決し、「会員利益」「日仏交流」「会員親睦」の実現に向けて、一層力強く取り組んで参りたいと思います。

本年も引き続き、皆様のご支援とご協力を何卒よろしくお願いいたします。

末筆ではございますが、皆様そしてご家族の皆様の今年一年のご健康とご多幸を心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

令和五年(2023年)元旦

在仏日本商工会議所  会頭
西澤 宏章
(日本航空株式会社 パリ支店長)