観光・運輸・レジャー業界:西澤 宏章/日本航空株式会社

観光・運輸・レジャー業界:西澤 宏章/日本航空株式会社

令和2年、新年明けましておめでとうございます。
昨年12月より続くストライキによる混乱が早く収束することを期待しつつ、一年を通して平和で穏やかな年になってほしいと強く思います。

過日のJNTO発表によりますと、2019年11月までの日本人出国者数は前年比6.0%増の18百万人強、一方訪日外国人数は台風等の災害影響や日韓情勢による市場の減速があったものの、前年比2.8%増の29百万人強とのことです。2003年のビジット・ジャパン・キャンペーン開始時に5.2百万人だった訪日旅客数は2013年に10百万人、2016年に20百万人、2018年に30百万人を突破しており、40百万人の実現に確実に近づいてきております。
日仏間に限って至近状況を振り返ってみますと、日本発フランス行き旅客数は2015年の同時多発テロの発生を受け、2016年には半減したとも言われております。2017年以降回復基調となり、特に2018年のJaponismes2018関連の動きにも押され堅調に推移。暴動やストライキといった当業界にとってネガティブなニュースの動向を注視しつつも、今後更なる伸びを期待していきたいと思います。
一方で2003年には8.5万人だったフランス人の訪日旅客数は2010年には15万人を突破します。翌年、東日本大震災の影響で一旦10万人を割りつつも、2015年には21万人強、2018年は前年比13.5%増の30万人強。2019年11月の累計実績では早くもその数字を突破と力強い動きを見せております。

そうした状況で迎えた2020年。
いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックが7月24日から開催。3月26日からスタートする聖火リレーが121日間かけて47都道府県各都市を巡り、機運を高めていきます。ちなみにこの聖火はアテネで採火された後にANAとJAL連携のもと、宮城県の松島基地まで特別チャーター輸送されます。
昨年のラグビーワールドカップを上回る、日仏両国選手の活躍と大会の成功を祈念しつつ、次回開催となるパリにうまく繋がっていくことを期待したいですね。

業界として特筆すべきは「首都圏発着枠の拡大」になります。3月29日からの夏ダイヤより、羽田空港3.9万回/年、成田空港4万回/年が増枠となり、羽田空港においては国際線が一日あたり約50往復便増となります。この羽田枠を最大限活用し、訪日旅客数4000万人の実現、更に羽田から地方誘客を通して地方創生に繋げていくレガシー創造こそが業界としての役割だと強く認識しております。

訪仏日本人についても日本=欧州間の供給座席量の拡大見通しから、年間60万人前後の安定基調は期待できそうですが継続しているデモやストライキといったネガティブ要素、欧州全般に通じる政治的不透明さは今後の懸念材料として見ておかざるを得ません。

物流に目を転じますと、昨年の「日EU EPA」発効後、日本への船便でのワインの輸出の増加傾向は見受けられるものの、短期間で顕著な発現はありません。しかしながら中長期的には物量増効果、特にフランス発については例えばチーズ等乳製品における段階的な関税撤廃後の荷動きに期待されております。今後更なる活性化に期待が持てる一方、世界的な景況感の下げ基調をリスクとして認識しておく必要があります。

上記の通り、旅客、貨物は日本発・欧州発ともにリスク要素を抱えつつも基本的には堅調に推移すると思われます。

何よりも平和で会員皆さまにとって健康で有益な年になることを願っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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