今週のフランス

欧州議会選:ロワゾー欧州相が出馬表明、社会党はグリュックスマン氏を候補に

国営テレビのフランス2で昨夜、欧州議会選挙に向けて、与党LREM所属のロワゾー欧州問題相と、極右RN(旧FN)のマリーヌ・ルペン党首による討論番組が生放送された。ロワゾー欧州問題相は番組の最後で欧州議会選に出馬する意志を表明した。LREMの筆頭候補選びでは、ロワゾー氏とビュザン保健相の2人の名前が有力候補として取り沙汰されていたが、うちビュザン保健相については、出馬の可能性が遠のいたとする報道がなされていた。ロワゾー氏は番組の最初に、出馬はしないと言明していたが、番組の最後で、「あなた(ルペン党首)を見ていて考えが変わった」と述べて、反欧州派を相手に、自らが抱く欧州の理念を掲げて出馬する意欲を表明した。ルペン党首はこれに、「最初から考えていたのでしょう。だいぶんわざとらしいですね」と応じて、ロワゾー氏を揶揄した。ロワゾー氏が本当に番組中に決意をしたのなら、マクロン大統領やLREMがこの立候補を受け入れるかは自明ではない。

社会党は14日に、欧州議会選挙の候補リストについて公表する。知識人のラファエル・グリュックスマン氏(39)が筆頭候補に選ばれる模様。グリュックスマン氏は政治フォーラム「プラス・ピュブリック」を立ち上げ、左派・環境派の糾合を図っていた。社会党では筆頭候補選びが難航し、結局、フォール第一書記(党首)が自ら筆頭候補となる可能性を受け入れた上で、連携の可能性を探る協議を続けていた。結局、プラス・ピュブリックや左翼急進党、一部の環境派(最大勢力のEELVは社会党との協力を拒否し、独自リストを擁立)が合流するリストの擁立を決め、筆頭候補をグリュックスマン氏に譲る格好となる。社会党が自ら候補リストを率いないのはこれが初めてで、党内の一部からは強い不満の声が上がっている。ただ、支持率は6%程度と極めて低く、社会党にこれ以外の選択肢があったとも思われない。

 

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