CCIJF – 在仏日本商工会議所

ダルマナン内相、マヨット海外県に「血統主義」適用を予告

ダルマナン内相は10日にマヨット海外県の訪問を開始した。マヨット海外県において、新生児の国籍付与の方式を、出生地主義から血統主義に切り替えると発表した。

マヨット海外県はインド洋上にあり、コモロ諸島の一部をなしている。コモロ諸島の独立に当たり、マヨット島のみはフランスへの帰属を選択した。マヨット海外県では、コモロ共和国経由の不法入国が多く、これが島内の治安悪化を招く要因となっている。マヨット海外県では最近に、水不足の被害が拡大し、島民らによる抗議行動が頻発したが、抗議行動を展開する勢力は特に、不法入国問題の解決と治安の改善を要求しており、内相はこれに答える形で、今回の発表を行った。

フランスは、両親の国籍を問わず、国内で生まれた子どもに仏国籍の取得を認めている(出生地主義)。この制度を利用する形で、マヨット島での出産を目指して不法入国する女性も多いといい、これが不法移民の増大の要因になっているという指摘もある(子どもがいる人には、国外退去処分の対象外になるという「利点」がある)。ダルマナン内相は、マヨット海外県に限定して、親の国籍に依拠する「血統主義」を適用するとし、そのために必要な憲法改正を実施することを、政府の方針として公表した。また、この改正を経て、島民に評判が悪い特別査証制度(島民が本土に入る際に査証の取得を義務付ける)を廃止すると約束した。