CCIJF – 在仏日本商工会議所

第四回:血圧のお話

前々回はコレステロールのお話をさせていただきました。今回はコレステロールと同じく、自覚症状はなくても放置すると将来重大な病気につながる高血圧についてお話させていただきます。

高血圧とは具体的に上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上または下の血圧(拡張期血圧)が 90mmHg以上の場合を言います。理想的には上が120、下が80以下がベストです。高血圧を放置しますと心筋梗塞をはじめとする心臓病、脳梗塞や脳溢 血、腎臓病などになる確率が上がります。

血圧はどの位の頻度で測るべきでしょうか?一般的には1回目の上と下の血圧がそれぞれ120と 80以下の人(すなわち理想圏内)では2年に一回、140と90以下の人(すなわち正常圏内)でも毎年測定することが望ましいとされています。上と下の血 圧のどちらかが、140と90を上回る場合は家庭でも測定しましょう。血圧計はPharmacieで売っています。家庭では正常なのに病院では高くなって しまう白衣高血圧という状態があり、この場合は通常治療する必要がありません。家庭で1日に朝と夜の2回測定し、上が140あるいは下が90を超える場合 は真の高血圧症なので治療の必要があります。治療としては生活習慣の改善と薬物治療があります。

高血圧でも上が160未満でかつ下が100未満の場合、薬を直ちに使わず、3ヶ月を限度に生活習 慣を改善することで血圧が下がってくるか経過観察します。具体的には塩分とコレステロールを控え、魚と野菜を積極的に摂取してください。また、運動に励ん で、体重を落とします。節酒や禁煙も重要です。これらをすべて実行するのは堅い意思が必要ですが頑張って下さい。

3ヶ月間頑張っても効果が現れない場合は薬物治療も併用します。血圧の薬には多くの種類があり、糖尿病、心臓病、腎臓病などの持病がある場合にはそれに合わせて薬を選びます。ほとんどの薬は1日1回飲めばとてもよく効きます。

「薬は一旦飲み始めたら一生飲むことになるから」と言って飲み始めるのを躊躇される方が少なから ずおられます。これは必ずしも正しくありません。薬を始めた後も地道に生活習慣を改善する努力は続けるべきであり、その結果薬から解放されることもあり得 ます。また薬をたとえ一生飲むことになっても、飲まずに高血圧を放置するより寿命が延びることがわかっています。

ストレスや睡眠不足と高血圧との関連性も指摘されています。皆様もあまり仕事で無理しすぎることなく、健やかな生活を送ってください。