「Navigo Liberte+」もスマホ対応に
パリ首都圏の公共交通機関を統括するIDFMは6月23日、後払い型の乗車券「Navigo Liberte+」のスマホ実装サービスを開始した。スマホ対応の乗車券の幅が広がった。
既に、1回券や、1日・1週間・1ヵ月券はスマホを乗車券代わりとすることができる。
「Navigo Liberte+」は、銀行口座に紐づけることで、月々の利用実績分を月末に引き落とさせるという乗車券で、割引が受けられる(メトロ・RERの1回券の2.50ユーロに対して、Navigo Liberte+だと1回1.99ユーロ)という利点がある。
これまでは、発行されるICスマートカードを使う以外はなかったが、スマホでも利用が可能になった。
なお、最初からスマホで契約を結ぶ場合であっても、Navigo Liberte+に登録するには、パリ首都圏内に住所(勤め先の住所でも可)を持っていることが条件となる。
NFC対応のスマホであれば、iOSとAndroidのいずれの機種でも、アプリを対応版に更新すれば利用できる。
入構時にかざすのは通常の乗車券と同じだが、iOSなら、電源が入っていなくても認識される(Androidだと点灯状態にすることが必要)。
従来のICスマートカード乗車券も引き続き使えるが、乗り換え時には同じ乗車券を使わないと、割引(メトロ・RERからバスへの乗り換えは原則無料)が適用されない。
これで、スマホ対応でない乗車券は、1年券とImaginR(若年者向け定期券)のみとなった。
ユーザー団体AUT-IDFは、スマホでは普遍性に欠けるとして、クレジットカードを直接に乗車券として利用できるサービスを開始するよう求めている。
