ノボノルディスクとイーライリリー、肥満治療薬の広告で罰金処分
仏ANSM(医薬品安全庁)はこのほど、ノボノルディスクファーマ(デンマーク)とイーライリリー(米国)の製薬2社に対して、広告禁止への違反があったと認定し、罰金処分を言い渡した。
両社はこの決定に反発し、異議申し立てを検討すると発表した。
ANSMは両社の肥満治療薬の広報を問題視。
ノボノルディスクファーマは2024年秋に、肥満治療を目的に医師への相談を呼びかける広報活動を展開。
パリのメトロ構内の広告を含めたキャンペーンを行った。
広告には、片隅にノボノルディスクファーマのロゴが挿入されていた。
同社は肥満治療薬「ウゴービ」を販売しており、ANSMはこの広報活動を、禁止対象である「処方が必要な医薬品の間接的な広告」に当たると判断し、同社に罰金処分を下した。
ノボノルディスクファーマは続く2025年10月にも、SNS上を中心に広報キャンペーンを展開。
こちらは、閉経期が近づき、体重増加に悩む女性を主なターゲットとするキャンペーンだった。
イーライリリーも肥満治療効果のある「マンジャロ」を販売しており、この時に同種のキャンペーンを行っていた。ANSMはこれらを踏まえて、ノボノルディスクには178万ユーロ、イーライリリーには78万ユーロの罰金処分を言い渡した。
処分を受けた両社とも、問題の広報活動は疾病予防と意識向上を目的とした事業であり、広告ではないと主張。
異議申し立てのあらゆる手段を検討するとコメントした。
