CCIJF – 在仏日本商工会議所

新型コロナウイルス対策の制限措置、10月4日付で緩和に

マクロン大統領は21日、関係者を集めて新型コロナウイルス対策を協議した。感染状況の改善を踏まえて一部の制限措置を地域単位で緩和することを決めた。

具体的には、1日平均の新規感染者数が人口10万人当たりで50人未満の状態が5日以上続いている県を対象に、小学校におけるマスク着用義務が解除される。また、公衆を受け入れる施設における人数制限も解除される。10月4日付で適用される。なお、21日時点では、全国の101県のうち41県で新規感染者数が50人未満まで下がっていた。

半面、「衛生パス」による制限措置については、当面は解除しないことを決めた。「衛生パス」制度は、11月15日に期限切れを迎える医療非常事態宣言に依拠して導入されたが、11月15日以降も適用を継続できるようにするため、10月13日に関連法案を閣議決定する予定であることも明らかにされた。また、マクロン大統領は、「衛生パス」による制限措置について、地域別の緩和・解除をにらんで基準を設定するよう指示。感染状況に加えて、県ごとの住民のワクチン接種率も基準に加える方針であることを示唆した。