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共和党、公認大統領候補を党大会で選出へ:公選開催を断念

保守野党の共和党は25日に電子方式で党員投票を行い、2022年4月に行われる大統領選挙における公認候補の選出方法を決めた。12月4日に開く党大会で選出することを決め、党員以外も参加できる公選は開催しないことを決めた。

25日の投票では、58%が党大会での選出を選んだ。公選を選んだのは40.4%にとどまった。党員数8万人のうち、ほぼ半数の4万人程度が投票した。

共和党のジャコブ党首は党大会において、党員のみによる投票にて選出することを望んでおり、これが認められた格好になった。ペクレス氏(イルドフランス地域圏議長)をはじめとする立候補者のほとんどは公選の実施を求めていたが、実現しなかった。

党大会での選出となったことで、公選には参加しないと以前から表明していた有力候補のベルトラン氏(オードフランス地域圏議長)も指名争いに参加できる道が開かれた。ベルトラン氏はかつて共和党に所属していたが、離党したという経緯があり、古巣との和解を経て大統領選に駒を進めたいところだが、他の候補らは引き下がらずに指名を目指す考えを確認している。党大会での選出をどのような方式とするかはまだ決まっておらず、28日に開かれる党の戦略評議会にて協議がなされる。