CCIJF – 在仏日本商工会議所

エールフランス、エアバスA220の導入開始

エールフランスは29日、エアバスA220-300の引き渡しを初めて受けた。低炭素化の切り札とする。

エアバスA220-300は148席のリージョナルジェット機。もとはカナダのボンバルディア社が開発したCシリーズで、エアバスは同事業の過半数資本を2017年10月に取得、2018年以降に「A220」に改名して営業に本腰を入れた。それ以来で25社より640件を超える受注を達成し、手持ち受注は2倍に増えていた。A220はカナダで製造されている。

エールフランスはA220を60機発注しており、今回が初の引き渡しとなる。中距離機のA318及びA319を順次後継する形で配備を進める。A220は、100km当たりの燃料消費が乗客1人につき2.6リットルと小さく、切り替えにより二酸化炭素の排出量削減効果が得られる。乗客の快適性も向上する。エアバスの環境配慮型のナローボディ機A320 neoと比べると、1座席当たりの費用がはるかに小さいという利点もある。エールフランスによると、A220の導入は、ランニングコストの10%減、二酸化炭素排出量の20%減、騒音の34%減に貢献する。初号機はパリ・ベルリン路線に投入される予定で、年内にはあと5機がロワシー・シャルルドゴール空港に配備される。その後、2025年までに年間15機が投入される予定。