CCIJF – 在仏日本商工会議所

仏Swile、1億7500万ユーロを調達:ソフトバンク傘下のファンドが出資

仏ベンチャー企業Swileは11日、1億7500万ユーロの資金調達を実施した。設立4年以来で4回目の調達となり、今回はソフトバンク傘下のラテンアメリカ向け投資ファンドが新たに出資した。既存株主のほとんど(創業者のスベイラン氏、投資ファンドのKima Venture、Idinvest、Index Ventures、Eurazeo、BPIフランス)も追加で出資を決めた。今回の調達を経て、評価額は10億ドルを越え、いわゆる「ユニコーン企業」の仲間入りを果たした。

Swile(旧社名はLunchr)はモンペリエ市に本社を置く。フランスで広く普及しているティットル・レストラン(企業が従業員に支給する給食バウチャー)の新規事業者として参入し、マスターカード対応のデビットカード型のバウチャーを開発。ペーパーレス化を推進し、支給する企業側の事務処理軽減を切り札にシェアを伸ばした。フランス市場では13%のシェアを達成、従業員数でフランス最大のカルフール(食品小売)の契約を獲得したことが呼び水になった。ノウハウを生かして商品券事業などへの多角化も進めている。同社はバウチャー業の重要市場であるメキシコとブラジルへの進出を計画しており、今回の調達資金に至った。