CCIJF – 在仏日本商工会議所

ソシエテジェネラル、3700人を削減へ

大手銀行ソシエテジェネラルは12日、傘下のクレディデュノールをソシエテジェネラルのリテール網に統合する計画で、2023年から2025年にかけて、差し引き後で3700人を削減すると発表した。2025年時点で統合されたリテール網の従業員数は2万5000人に絞り込まれる。労組は大型の人員削減として反発している。

銀行支店数は600余りが閉鎖され、2025年時点で合計1450支店体制となる。2013年時点では3158を数えており、10年余りで半分以下に削減されることになる。情報処理システムも統合され、バックオフィスの数も24から13に削減される。同行は2025年時点で4億5000万ユーロのコスト削減効果に期待している。

人員削減の規模について、同行では、年間の雇用自然減(定年退職、辞職)が2025年までに1500人程度に上ることを指摘し、全体として補充の見合わせにより達成できる規模だと説明している。1億ユーロ程度の費用を計上し、トレーニングや配置転換を進める。ただし、地域によっては、退職希望者の募集が必要になる可能性もあることを認めた。

本社機能は統合されるが、地方金庫により構成されるクレディデュノールの組織を生かして、統合後のリテール網は地方分散型の組織体制を採用し、顧客の方を向いて、迅速な決定ができるような体制づくりを進める。地方金庫のブランド名に愛着を持つ顧客も多いことに配慮し、大手銀行と地方金庫のアイデンティティの両方を維持できるようなブランド名を選び、2022年中に発表する。