CCIJF – 在仏日本商工会議所

パリ市内でスマート街灯の試験導入

パリ市内で、同市としては初のスマート街灯の試験導入が始まっている。15区内で80本の街灯を対象に、複数の機能の試験が進められている。

対象地区は、ペテル、モーブラン、ボセ、ジェルベール、フヌー、カルセル、ジャンヌアシェット、ブロメの各街路からなる地区。市民参加型予算の枠内で、30万ユーロが投資され、センサーの設置など、街灯80本のレベルアップがなされた。具体的にはまず、人が通るときのみ明るく照らし、それ以外の時はオフにするという節電の取り組みが開始された。LEDランプの採用により、3秒で明るくなり、30秒をかけて段階的に光度を落とす形になる。人の存在をセンサーが感知し、その人がいる場所から前後30メートルのみを照らし出す。節電効果は最大で80%に上るという。また、LEDランプの採用に伴い、色温度も調節し、黄色みがかった色温度として、人の健康を守り、生物多様性の攪乱効果を抑える工夫を進めた。さらに、センサーを利用して、街路の路上駐車スペースの空き状況を随時把握し、ドライバーに情報を提供するという取り組みも近く始まる。この試験導入は、街灯管理のEvesa社が担当している。