CCIJF – 在仏日本商工会議所

自動課金方式の高速道路、フランスで初の開業

フランス国内で初のタッチレス・自動課金方式の高速道路が開通した。4日より運用が開始される。
この高速道路は、モンマロー(アリエ県)とディゴワン(ソーヌエロワール県)を結ぶ約80kmの「A79」。国道79号線を高速道路化する形で、APRR(エファージュ傘下)が整備し、運営を受託する。タッチレス・自動課金方式では、料金所が全面的に廃止され、代わりにレーダーとカメラを備えたガントリーが要所に設置され、通行する車両の把握が行われる。ETC用のタグを所有する登録ドライバーは自動的に料金が引き落とされる。それ以外のドライバーについては、アプリ又はサイト経由での支払いが可能で、区間内のサービスエリアに設置された専用の支払機からも支払える。料金は通行から72時間以内に自主的に納付しなければならず、それがない場合には、プレートナンバーに基づいて車両の所有者に割り増し料金が請求される。60日間以内に支払われない場合には最大で375ユーロの請求がなされる。 完全バリアフリーの自動課金システムは、渋滞の解消や、料金所前後の減速・加速や空焚きに伴う二酸化炭素排出の削減などの効果が期待できる。政府は、新規整備の高速道路において、自動課金システムの導入を条件として求めており、A69(トゥールーズ・カストル間)が続いてこの方式を採用することが決まっている。また、パリからノルマンディ地方を結ぶ既存の高速道路A13及びA14も、料金所を撤去し、自動課金システムに切り替える工事を進めており、こちらは2024年末にバリアフリー化が実現する見通し。