CCIJF – 在仏日本商工会議所

政府、新たな自転車振興プランを公表

政府は 5 日、新たな自転車振興プランを公表した。2027 年までに 20 億ユーロを国 の予算から支出すると予告した。
自転車の利用振興では、2018 年に第 1 次プランが発表されているが、これは、7 年 間で 3 億 5000 万ユーロを支出するという内容だった。新たなプランはそれと比べ て極めて大きな規模となる。新たなプランは、自転車専用レーンの整備促進、自 転車購入支援金の支給、そして製造を含めた自転車の国内産業の育成の 3 つを柱と する。国が支出する金額は 20 億ユーロだが、自治体の支出分である 40 億ユーロを 加えて総額で 60 億ユーロの支出を目指す。
第 1 次プランの下でもかなりの成果があり、モビリティに占める自転車のシェア は、新型コロナウイルス危機を経て大きく増加し、2021 年から 2022 年にかけて 8%の増加を記録した。国内の自転車専用レーンは、2017 年以来で 1 万 7000km 増 加し、現在は 5 万 7000km に上っているが、新プランの下では全長 8 万 km まで拡 張することが目標となる。ただし、既存の専用レーンは、歩道に白線を引いただ けのものなども多く、拡張だけでなく改修等の課題も多い。