CCIJF – 在仏日本商工会議所

パリ五輪大会中の交通状況は?

日刊紙ルパリジャンは16日付で、7月26日に始まるパリ五輪の期間中の交通状況についてまとめた記事を掲載した。

2週間の大会期間中には、1日当たりで通常の夏季よりも人々の移動が50万人分増えると予想される。メトロ等の公共交通機関は通常よりも15%の運行増強が予定される。移動のピークは、当日に予定されている競技の会場と時間帯により異なるため予測は難しい。公式サイト「anticiperlesjeux.gouv.fr」を通じて、混雑状況の予測を把握することができる。メトロでは、5-10、12-14の各線、また、RER(郊外連絡急行)のB-D線、一部のトラムウェイで、随時混雑が予想される。特に混雑が予想されるのが、10号線の西側区間、12号線の南側区間、7号線と13号線の北側区間で、これらの区間は終日、利用しない方が得策だという。また、チュイルリー、コンコルド、シャンゼリゼ・クレマンソーの3駅は、2週間の期間全体を通じて閉鎖される。パリ首都圏の公共交通機関を統括するIDFMは近くアプリをリリースする予定で、避けるべき区間を折り込んで代替ルートを表示するサービスを提供する。企業としては通勤時間帯を柔軟化するなどの対応を迫られることも考えられる。

7月20日から、パラリンピックが終了する9月8日までの期間には、メトロの切符の販売価格が2.1ユーロから4ユーロへ跳ね上がる。Navigo(定期券)の月間有効券は利用可能だが、週単位と1日単位の有効券は期間中の販売が停止される。メトロ切符は7月20日以前に買い貯めておくとよい。大会期間中には、3万台以上のシェアリング自転車が確保される予定で、各社は増強を図っている。