農民とタクシー運転手、抗議行動を展開
下院は本日、農業関連法案の審議を開始する。
法案は、デュプロン上院議員が議員立法法案として提出したもので、既に上院を通過している。
農民の要求に沿って農業関連規制を緩和する内容で、ネオニコチノイド系農薬の使用禁止の部分的な解除、農業用の貯水池整備に伴う制約の軽減などを盛り込んだ。
中道右派が過半数を握る上院とは異なり、下院では、環境派を中心に法案に対する反対論があり、多数の修正案が提出され、荒れ模様の審議となることが予想される。
農民側は圧力を高める構えで、本日から全国で抗議行動を開始する。
パリ首都圏では、パリ南部の国道N118のサクレー近辺で道路封鎖の抗議行動が予定されており、農民らは下院前に集結を予定している。
他方、タクシー運転手らが1週間前から抗議行動を展開している件では、バイルー首相が24日に業界代表を迎えた協議に応じた。
首相は同日夜、運転手らが問題視している患者移送サービスの料金体系改正に関して、改正案の見直しに着手すると約束し、事態の鎮静化を図った。
タクシー運転手らは、配車サービスによる不当競争も訴えており、首相の発表に納得していない。
ノロノロ運転や道路の部分的閉鎖などの抗議行動が続く恐れもある。
