CCIJF – 在仏日本商工会議所

サフランとサフト、航空機向け高電圧バッテリーの開発で提携

仏サフラン(航空機エンジンなど製造)と仏サフト(バッテリー)は6月16日、高電圧バッテリーシステムの開発に関する提携合意に調印した。
独占契約を結び航空機の電動化でフランス最大手となることを目指す。
提携合意は、サフランの電動事業子会社であるサフラン・エレクトリカル&パワーとサフトの間で結ばれた。
次世代リージョナル機のハイブリッド推進に利用可能な新型バッテリーを2020年までに商用化することを目指す。
ハイブリッド機以外にも、より大型の旅客機の電装需要を満たす搭載バッテリーとしての利用も期待される。
サフラン・エレクトリカル&パワーは、訓練機や遊覧飛行機の完全電動化を可能にするモーター「Engineus 100」の型式認証を取得しており、航空機の電動化で先進的なポジションにつけている。
バッテリー開発では、自前で行うより、航空機(28ボルト)や宇宙機に採用の実績があるサフトとの協業を選んだ。リージョナル機向けのバッテリーになると、800ボルトの高電圧バッテリーとする必要があり、重量比でのエネルギー密度を引き下げる軽量化が課題となる。
安全性向上のハードルも高い。