7月1日にかけての各種改正:車両登録証のアプリ上表示など
7月1日にかけて一連の改正が実施された。
車両登録証(通称カルト・グリーズ)を、公的証明書アプリ「France Identite」上で表示することが可能になった。職務質問時などに、紙の証明書の代わりに提示することが認められる。
「France Identite」は今のところ、フランス国籍者のIDカードを持つ者のみがアカウントを開設可能。
これまで、IDカードと運転免許証をアプリ経由で表示させることが可能だったが、これに車両登録証(乗用車、自動二輪等)が加わった。
このほか、7月1日付では、就業禁止の医師診断書の偽造防止を目的とした書式の変更が実施された。
従来は、診断書のコピーを健保公庫などに提出する規定になっていたが(ペーパーレス化されたオンライン手続きも別途利用可能)、偽造診断書がインターネット上で取引され、傷病手当金の不正受給が増えていることを踏まえて、診断書に紙幣のような偽造防止の仕組みを追加し、コピーを不可とした。
コピーによる申請は今後、一切受け付けられなくなる。
税務当局のサイト(impots.gouv.fr)上の個人アカウントへのアクセスが二重認証方式に移行した。
IDとパスワードに加えて、登録電子メールに送付される使い捨てコードの入力が必要になった。
個人情報保護を目的に強化した。
このほか、失業手当の支給額に0.5%の引き上げが適用された。
最低支給額(1日当たり)は31.97ユーロから32.13ユーロに引き上げられた。
見習い研修生(働きながら資格取得のための学業を行ういわゆるデュアルシステム制度)を採用する企業は、大学3年次以上の研修生について、1人につき750ユーロの拠出金を支払うことが義務付けられた。
世帯のガス基本料金には1.4%の引き上げが適用された。
