CAC40指数の構成企業、女性取締役の採用比率は2024年に57%
仏経済紙レゼコーが7月17日付で報じたハイドリック&ストラグルズ(エグゼクティブ・サーチ)の調査によると、パリ株式市場CAC40指数の構成企業が2024年に迎えた取締役に占める女性の割合は57%となり、前年の51%を上回った。
フランスでは法令により上場企業の取締役の女性比率最低限が40%に定められているが、CAC40指数構成企業におけるこの割合は45%にまで達し、9年前の15%から大きく上昇した。
2024年に採用の女性取締役の平均年齢は58歳。
これは2017年より大きく変わっていない。現役経営者が半数以上を占め、外国人が38%、外国経験者が70%と、CAC40企業の国際性の高さをうかがわせている。
また、73%が取締役経験者で、62%がCEO経験者となった。
これら割合は数年来で上昇しており、女性の進出が本格化したことを示す数字とも考えられる。
半面、執行役への女性の起用は、取締役に比べるとまだ遅れている。
別の調査によると、執行役に占める女性の割合は、2024年に27.98%と比較的に低い。
それでも、10年前の9.5%に比べて上昇している。
女性CEOは10%、つまり4人にとどまっている。
