Akiem、ドイツで蓄電池電車リースの契約獲得
鉄道車両リースの仏Akiemはこのほど、ドイツの地方鉄道会社ODEGから蓄電池電車14本のリース契約を獲得した。スイスのシュタッドラー社製の蓄電池電車を2027年末から2040年末までの13年間に渡りリースする。
旧東独のメクレンブルク・フォアポメルン州内の非電化路線に投入され、気動車を後継して温室効果ガスの排出量削減への貢献を目指す。
この契約は、ドイツ連邦政府と欧州連合(EU)が支援するプログラムの下で結ばれ、両者から補助金が支給される。Akiemはこの契約を履行するため、仏クレディアグリコル銀行が主導する銀行コンソーシアムから融資枠を獲得した。
Akiemは、貨物列車用の機関車リースを主力としており、客車リースはドイツ市場においてはこれが初めてだという。
電動化では、ドイツにおいてはAkiemの今回の契約を含めて8件の契約が2021年以来で結ばれており、ローカル線用の240車両の確保が手配されている。
Akiemは仏国鉄SNCFの子会社だったが、現在は、カナダ・ケベック州の政府系金融機関CDPQの100%子会社となっている。
欧州22ヵ国に進出し、機関車750台と客車42本を90に上る顧客事業者に提供している。
年商は1億7600万ユーロで、うち、フランス事業が占める割合は30%にまで下がっている。CDPQの支援を得て、今後数年間では独仏などを中心に10億ユーロ超の投資を予定する。
