マルセイユで刃物による襲撃事件、当局はテロの可能性を否定
マルセイユの中心街で9月2日午後、刃物などで武装した男が暴行に及ぶ事件があった。
5人が負傷し、犯人は警官隊により射殺された。
事件は同日14時45分頃発生。
犯人の男は、マルセイユの中心街である旧港湾近くに位置するベルサンス地区内にある居住先だった寄宿舎から家賃滞納で追い出されていたが、刃物2本とこん棒で武装してこの寄宿舎を襲撃。
刃物で同室の男性に重傷を負わせ、次いで管理人の親子にも負傷を負わせた。
男は続いて、近隣にある飲食店に向かったが、ここからは追い出され、その後、通行人を無差別に襲撃して2人を負傷させた。
そこに巡回の警官隊が到着し、静止の命令に従わなかった犯人を銃撃した。
男は15時30分頃に死亡が確認された。
犯人の男は35歳。
チュニジア生まれの正規滞在者だった。
過去には、ユダヤ人差別の言動などで司法当局に通報がなされたこともある。
ただし、捜査当局はテロ攻撃である可能性は低く、個人的な遺恨に端を発した犯行とみて、捜査を続けている。
ルタイヨー内相は、巡回の警官隊について、県警を通じて、不法移民対策で国境警察の警官隊によるパトロールを行うよう手配していたものだと説明。
この取り組みが奏功して、被害を小さく食い止めることができたと強調した。
