CCIJF – 在仏日本商工会議所

CNIL、トラッキング違反でグーグルとSHEINを処罰

仏CNIL(個人情報保護機関)は9月3日、グーグルとSHEINの2社に、クッキー・トラッキング規制の不順守等を理由に、罰金処分を言い渡したことを明らかにした。
罰金額は、グーグルが3億2500万ユーロ、SHEINが1億5000万ユーロ。
このうち、グーグルについては、Gmailのユーザーに対して、事前に承諾を得ることなく広告メッセージを表示していた件と、グーグル・アカウントの開設時に、適正なやり方で承認を得ることなしに、クッキーの設置を行っていた2件を処罰の対象とした。
中国のファーストファッション大手SHEINについては、クッキーの設置等が処罰の対象となった。
CNILは2023年8月に自らの発議でSHEINの検査を行い、今回の処罰を決定。
CNILによると、SHEINは、事前の承諾を得ずに、サイト及びアプリの利用に際してクッキーを設置し、また、後に「すべてを拒否する」のボタンを押しても、クッキーを再設置したり、既存のクッキーをそのまま読み出すなどしていた。
CNILは2019年以来、仏法令に基づくクッキー・トラッキング規制の違反摘発に力を入れており、2020年以来で数件の処罰を決定している。
利用者が多いサービスを検査の主な対象としており、今では国民の26%が月間ベースで利用するといわれる大手SHEINも対象となった。