パリ第1大学の学生フォーラムでユダヤ人排斥事案、大学側が提訴
パリ第1大学(パンテオン・ソルボンヌ)で、学生フォーラム上で2件のユダヤ人排斥事案が発生した。
大学当局は司法当局に提訴すると共に、関係者を処罰する手続きを開始すると発表した。
事案の一つは、パリ第1大学の経済学部の新入生向けのインスタグラムのグループで発生。
ユダヤ系の氏名の参加者を除名する告知をユダヤ人大学生連盟(UEJF)が発見し、公にしたことで大学側も反応した。
それより前、8月24日には、WhatsApp上の新入生向けグループにおいて、「ユダヤ人に賛成・反対?」と問うアンケート調査が出回り、こちらも物議を招いた。
アンケートを投稿した人物はパリ第1大学の学生ではなく、マスコミの取材に対して、好奇心からユーモアでやったともので、人種差別の意図はなかったと説明している。
インスタグラム上のグループに投稿された告知は、パレスチナ支持を明確に打ち出し、「シオニストやほかの人種差別主義者はここではお断り」などと記す内容だった。
ガザ地区における紛争を背景に、ユダヤ人を標的とするこの種の事案は各方面で数多く発生している。
