リヨン市議会選、実業家のオーラス氏が立候補
実業家のジャンミシェル・オーラス氏(76歳)は9月26日、リヨン市内でミーティングを開き、2026年春に行われる統一市町村選挙において、リヨン市の市長候補として出馬する意志を正式に表明した。
オーラス氏は、名門サッカーチーム「オリンピック・リヨン」のオーナーを長年にわたり務め、知名度は高い。
先に国会で可決成立した主要3都市の選挙法改正により、知名度の高い市長候補が有利な状況になっており、これに力を得て、準備していた出馬計画を実行に移した。
オーラス氏には、マクロン政権に協力する保守中道勢力(オリゾン、共和党、MODEM、ルネサンス、UDI)が揃って支持を与えているが、オーラス氏は無所属として立候補し、自らを「市民社会」の候補と位置付けている。
オーラス氏が攻撃の標的とするのは、環境派のドゥーセ市長が率いる左派の現市政で、オーラス氏は、実業界で培った手法を地方自治に反映させ、「良識」に即した市政運営に取り組むと抱負を語った。
オーラス氏は特にロール・セダ氏を演壇に招いて発言の機会を与えた。
セダ氏は、自身の娘とその交際相手が電動キックスケーターに二人乗りで走行中に事故に遭って死亡した事件を引き合いに出しつつ、環境派が安全性を度外視して専用レーンの整備を進めたと述べて、現市政を糾弾。
オーラス氏は、市議候補の半数を市民社会の代表に当てると発表し、セダ氏のような人材を重用する考えを明らかにした。
