LVMHの株価急騰、7-9月期の増収を歓迎
高級ブランド大手の仏LVMHは10月14日、1-9月期の売上高の速報を発表した。
市場は発表内容を歓迎し、LVMHの株価は15日朝に一時、12%を超える急騰を記録した。
1-9月期の売上高は580億9000万ユーロとなり、前年同期比で4%の減収を記録した(有機的成長率)。
ただし、7-9月期に限ると、売上高は182億8000万ユーロを記録し、前年同期比で1%の増収(有機的成長率)に転じた。
7-9月期の売上高を部門別にみると、主力のモード・革製品が84億9700万ユーロとなり、2%の減収を記録したが、それ以外の部門はいずれも増収を達成した。
ワイン・スピリッツは13億3000万ユーロで1%増、香水・化粧品は19億5800万ユーロで2%増。
時計・ジュエリーは2%増の23億1900万ユーロ、流通は7%増の39億2000万ユーロをそれぞれ記録した。
低迷した前年同期との比較による回復という側面もあるが、事前のアナリストらの予測をわずかに上回る数字を達成した。
10-12月期には、逆に前年同期に好調だったことから、業績が名目上悪化する恐れはあるものの、LVMHでは、回復の兆候を示す材料が見受けられると説明している。
中国での販売が回復傾向を示しており、欧米市場では需要が安定化した。
