PMUのCEOにジローダ氏
仏PMU(馬券販売)のCEOにシリル・ジローダ氏が就任する。
12月10日に発表された。1月に就任する。
PMUは、公益GIEと呼ばれる組織形態を採用しており、折半出資の出資者である競馬主催を統括する2団体(駈歩競走のフランス・ギャロと繋駕速歩競走のルトロ)により構成される取締役会が人事を承認した。
馬券販売による収益は、出資者の2団体を通じて馬事産業に供給されているが、オンライン賭博の自由化の流れの中で、PMUは競合の出現に苦しんでおり、業績が悪化している。
出資者間の対立を背景に、マルカズドゥブレCEOが7ヵ月前に辞任し、後任の選定が遅れていたが、ようやく決定した。
ジローダ氏は61歳。
現在はネクシティ(不動産)のマーケティング部長を務めている。
同氏は2004年から2014年まで、PMUのマーケティング部長を務めており、ヨーロッパカー(レンタカー)やRATPデブ(公共交通機関運営)などを渡り歩いた後で古巣に復帰することになる。
CEO選びでは、一時はUnibet(オンライン賭博)のドリダCEOを迎えることが検討されていたが、結局、社内の文化をよく知るOBを起用することに落ち着いた。
社内ではこの人選が歓迎されているという。
PMUは今後、政府依頼の報告書に沿ったガバナンス改革が課題となる。
そのために、前任者の辞任により空席が続いている取締役会会長の任命が課題となる。
新会長の候補としては、大物政治家で報告書の作成にもかかわったエリック・ブルト氏の名前も挙がっているという。
