サンドフォールの「Clair Obscur」、TGAで9冠達成
米ロサンゼルスで12月11日に開催のゲーム賞「TGA」の第11回授賞式で、仏サンドフォール・インターラクティブが開発のゲーム「Clair Obscur :Expedition 33」が最優秀作品賞(Goty)を含む9冠を達成した。
全11賞のうち9賞を独占した。仏作品が最優秀作品賞を獲得するのはこれが初めて。
サンドフォールはモンペリエに本拠を置く新鋭のゲームスタジオで、仏大手ユービーアイソフト出身の3人のクリエーターが受賞作品を手掛けた。
この作品はターン制RPGで、毎年寿命が1年ずつ減ってゆくというディストピアを舞台に、人類を守るために冒険に挑む者たちを描いている。
斬新な世界観や優れたストーリーテリングに加えて、ベルエポックのパリに着想を得た美術やセンスのある劇伴も高い評価を得た。
4月の発売から2週間で200万部を売り、これまででは500万部を超えるヒット作となった。
製作費は1000万ドルと、業界のビッグタイトルの相場(2億ドル程度)と比べて極めて低予算ながら、創意工夫で優れたヒット作を生み出せることを証明した。
なお、モンペリエ市は、サンドフォールのような独創的で小規模なゲームスタジオが多く集まっていることでも知られる。
