内務省にサイバー攻撃の被害、容疑者が逮捕
内務省がサイバー攻撃を受けた件で、警察は12月17日、22歳の男性を逮捕した。
この男性はリモージュ市近郊に母親と共に居住。
今年に入り同様のサイバー攻撃案件で有罪判決を受けていた人物だった。当局は、情報システム侵入等の容疑でこの人物の取り調べを進めている。
最高刑は禁固10年とされる。
今回のサイバー攻撃はメールサーバー経由で行われた。
フィッシングの手法で、内務省の各種データベースへのアクセスを詐取し、TAJ(犯罪歴記録)やFPR(指名手配者リスト)などのファイルを閲覧したという。
ヌニェス内相は、17日午前の時点で、数日間に渡り侵入がなされ、数十件のファイルが閲覧されたとし、正確な規模はわかっていないと説明していた。
内相は同日の下院答弁において、攻撃を「極めて重大」として、二重認証を徹底するなど、セキュリティの強化を図ったと説明した。
司法当局の捜査に加えて、原因究明等のための行政当局の調査も開始された。CNIL(個人情報保護機関)にも通報がなされた。
この事件は、インターネット上で、盗難されたファイル等を公開し、政府を非難する者が現れたことがきっかけとなり表沙汰になった。
逮捕された男性のほかに仲間がいるのかなど、詳細はまだ判明していない。
