薬物を女性議員に飲ませたゲリオ元上院議員に有罪判決
パリ地裁は11月14日、ジョエル・ゲリオ元上院議員(68歳)に、禁固4年(うち18ヵ月分が執行猶予なし)の有罪判決を言い渡した。
地元が同じ女性下院議員を自宅に招き、薬物を飲ませた件で厳しい有罪判決が下った。
被選挙権の停止も決め、あわせて、被告人に治療を受けるよう命令した。
裁判所は、逮捕状は発行せず、被告人の勾留決定は下さなかった。
被告人は判決を不服として控訴すると予告した。
ゲリオ上院議員は中道政党MODEMに所属し、ロワール・アトランティック県選出の議員だった。
在職中の2023年11月に、サンドリーヌ・ジョソ下院議員を自宅に招き、シャンパーニュに合成麻薬MDMAを混入して飲ませていた。
ジョソ議員は気分が悪くなり、被告人の静止を振り切って退去し、病院で検査を受けた上で、告訴に踏み切った。
フランスでは、2018年12月に、酩酊状態に陥れる薬物を知らずに飲ませることを犯罪とする法律が成立。
同法は、性的暴行等を目的とする同行為を特に厳しく処罰する規定も盛り込まれており、その適用による有罪判決となった。
裁判において、被告人は、ジョソ議員の証言にも依拠し、性的な言動は一切伴っていなかったと釈明。
薬物の混入については、他の上院議員から精力剤として分けてもらった薬物で、自分で飲もうと思って前日に盃に入れておいたのを忘れていて、そこに飲料を注いでしまったと弁明し、意図的ではなかったと主張。
ジョソ議員が、台所で粉の入った袋を被告人が引き出しに隠すのを見たと証言したことについては、特技の手品を披露するつもりだったと微妙な言い訳をした。
裁判所はこれらの主張をすべて退け、国会議員として信頼を損なった責任は重いとして、ほぼ求刑に沿った厳しい有罪判決を言い渡した。
