CCIJF – 在仏日本商工会議所

右翼系の青年がリヨン市内で暴行を受けて死亡、論争に発展

リヨン市内で2月13日に23歳の男子大学生が暴行を受ける事件があった。
被害者は翌日の14日に死亡した。この事件は政治的な論争に発展している。
死亡したカンタン・Dさんは数学専攻の23歳で、右翼団体「アクション・フランセーズ」に所属していた。
事件があった13日には、リヨンでパレスチナ派のリマ・ハッサン欧州議員(左翼政党LFI所属)の講演があり、会場前では、抗議行動を展開した右翼団体ネメジスの構成員らと、反ファシスト派などと呼ばれる極左のグループとの間で小競り合いがあった。
その後に、カンタンさんは別な場所で襲撃を受けて負傷。
入院先の病院で死亡した。
ネメジスは、カンタンさんが抗議行動に伴う警備役を果たしており、反ファシスト派の襲撃を受けたと発表。
カンタンさんの家族は、警備役など果たしておらず、故人は非暴力の立場を貫いきたと説明しており、発表には多少の食い違いがみられるが、カンタンさんがカトリック保守派の政治運動に傾斜していたことは事実として確認されている。
極右政党RNなどは、危険な極左勢力の暴力的な活動を非難し、自らを被害者と位置付ける論戦を展開。
これに対して、ハッサン欧州議員の講演に協力したLFIの側では、LFIと、講演への抗議行動を展開した右翼団体との間の接触は一切ないと主張し、カンタンさん死亡の事実関係は当局の捜査により明らかにされるべきことだとコメントしている。
マクロン大統領は14日の時点で、「共和国において、主張やイデオロギーを理由に殺害されることは決してあってはならない。
文明的なやり方で議論をし、言論の自由を守ることが我々の国体の要である」とのコメントを発表。
各方面に対して、平静と節度、敬意を以て当たるよう呼びかけ、過激な言動は控えるよう求めた。