バイオミネラリゼーションによる二酸化炭素有効利用に取り組むBloomineral
仏Bloomineralは、海洋生物により二酸化炭素を回収して炭酸塩鉱物を得る技術の開発を進めている。
パイロット施設の整備を目指して近く資金調達を行う予定。
同社は2023年に発足。
パリ地球物理研究所(IPGP)出身のカロリーヌ・タレール博士が、パリのアクセラレーター「Marble」(2022年)を経て設立した。
サンゴや貝類などでは、海水中の炭酸カルシウムを鉱物化するバイオミネラリゼーションと呼ばれる化学反応が起こっていることは広く知られている。
同社はこれを利用して、二酸化炭素の回収と鉱物化に海洋生物を用いて、これを産業的スケールで実用化する手段の開発を進めている。
同社の技術では、まず、アルカリ化合物を海水に溶かして二酸化炭素の吸収を高め、微細藻により光合成で二酸化炭素を吸収させ、バイオミネラリゼーションにより純度の高い炭酸塩を得る。
これを各種の産業部門の需要家に供給して収益を確保する。同社の技術では低コストで二酸化炭素回収が可能で、収益確保により持続可能なビジネスモデルを構築する。
セメントの骨材、塗料・コーティング剤や化粧品等の原料、土壌改良剤・飼料添加剤、ポリマー・複合材料の原料等に利用できる。
同社は、海岸近くにある廃アルカリが出る産業施設(セメント工場、ソーダ工業、製鉄所など)に併設する形で、パイロット施設を整備する準備を進めている。
このために、近く100万ユーロの資金調達を行う計画。なお、同社は創業の2024年に、Marbleから25万ユーロを得て、さらに、オランダの投資ファンドCarbonFixから同額を得ていた。
