Seqens、細胞治療のレジュリス工場の売却先探しに着手
仏Seqens(化学)は、レジュリス(エッソンヌ県)にある工場の売却先探しに着手した。
同工場の事業が不振で、単独では損失を支えきれなくなった。
この工場は、Seqensが2023年にスイス製薬大手ノバルティスから買収した「CellforCure」の資産だった。
細胞治療薬を製造しており、ノバルティスが開発したCAR-T細胞治療薬Kymriahを製造している。
同薬は子どもの白血病治療に用いられる。CARは、キメラ抗原受容体と呼ばれる、がん細胞を攻撃できる特殊なたんぱく質で、患者から取り出したT細胞を改変して、CARを作り出せるようにして体内に戻すという手順をとる。
ただ、同薬の販売は伸びず、さらに、CAR-T細胞治療そのものが期待された成功を収めていない。
特に2025年以降は、治験の失敗が相次ぎ、撤退する製薬会社も増え、CAR-T細胞治療の下請け受注をビジネスモデルとする同工場は事業機会を得られなくなった。
同工場の従業員数は115人。
Seqensは、このまま買収者が見つからず、代替的な事業プランも見出されないとしたら、工場を閉鎖する以外の道はなくなると説明している。
欧州市場における細胞治療の冷え込みは厳しく、米Catalentも、去る1月に、ベルギーのシャルルロワ近郊の工場(従業員数146人)の閉鎖を決めたばかりだった。
