CCIJF – 在仏日本商工会議所

アルストム、営業利益率の改善を優先課題に

仏鉄道機器大手アルストムが2026年3月期業績を発表した。
営業利益率の改善を優先課題に掲げた。
アルストムは2026年3月期に276億ユーロの新規受注を達成。
期末の受注残は1040億ユーロを超え、過去最高記録を更新した。同期の純利益は3億2400万ユーロとなり、前年比で2倍を超える増加を記録。
フリーキャッシュフローも3億3600万ユーロと、予想レンジの上方に位置する数字を達成した。
ただし、営業利益率は6.1%となり、前年の6.4%から後退。
これには、北米における信号システム事業の売却に伴う連結範囲の変更も影響しているが、とりわけ、契約遂行の遅れが影響している。
同社は特にこの点で改善を期し、先頃就任したシオン新CEOの下で2027年初頭に戦略プランを公表して巻き返しを図ると予告。
営業利益率を徐々に改善して将来的には8-10%を目指し、キャッシュの創出も改善すると説明した。
2027年3月期については、5%程度の有機的成長率の達成(2026年3月期には7.2%)、調整後営業利益率は6.5%程度、フリーキャッシュフローは「黒字」との目標を掲げた。
契約の遂行状況については、500件の大型契約のうち、50件程度で問題があり、問題は車両の製造に集中している。高速鉄道の次世代車両Avelia Horizon(仏国鉄SNCFは「TGV M」の名称で導入へ)と、輸送力を増強したコミューター鉄道向けCoradiaの量産段階移行で遅れが生じている。
ドイツの一部の州への供給を含めて、1-3月期には納入の多少の遅れが生じた。2026年3月期を通じてでは100台程度の納入が遅れた。この挽回が最優先の課題となる。