スウォッチ×オーデマピゲのコラボ・コレクション、転売屋が殺到で祭りに
スウォッチがオーデマピゲとコラボの限定コレクション「ロイヤルポップ」を発売した。
転売屋が押しかけて世界的な「祭り」となった。
フランスでも各地で暴動まがいの騒ぎが生じている。
「ロイヤルポップ」は1体400ユーロ程度で、オーデマピゲの製品よりは安い。
スウォッチはこれまで、オメガやブランパンともコラボのコレクションを発表してきた。
今回のコレクションは、高額で転売できるという噂がSNS上で拡散し、販売店に若い世代の転売屋が多数押しかける騒ぎとなった。
5月16日には、ベルサイユ近郊のショッピングセンター「パルリ2」に300人余りの群衆が押しかけて騒ぎとなり、治安部隊が催涙弾を使って強制的に解散させる一幕もあった。
リールでは、店舗前で群衆が花火を投擲物として用いるような場面もあり、暴動のような様相を呈した。
スウォッチ・フランスは、パルリ2、リヨン、ドービル、レンヌ、リール、サントロペ、モンペリエにある店舗を「治安上の配慮」から一時閉店とすると発表した。
同様の混乱は、伊ミラノ、米国、タイなどでも発生しているという。
フランスではこのところ、ファーストフード店が開店セールで無料提供を掲げると、大量の若者らが押し寄せて必ずといっていいほど暴動騒ぎに発展する事案が続いている。
群衆を動かしているのは、欲しいという気持ちよりは、タダ飯をもらい損ねると損をする、負け組になりたくないという歪んだ競争意識ではないか。
これは希少性マーケティングの極北であって、転売屋の必死には、明るい欲望ではなく、すさんだ生活が透けて見える。
祭りがあるのがせめてもの慰めということだろうか。
